インスタ映えという表現がテレビニュースでも当たり前のように使われるほどになったこともあって、数あるSNSの中でインスタグラムは頭一つ抜けた存在とみられるようになりました。
投稿のメインが写真や動画という理解しようと思って閲覧しなくても直感的にわかるフィードになっていることから、これまでSNSに興味が無かった人の心もつかみやすかった面があったと言えます。
インスタグラム台頭前のSNSではTwitterを盛んに活用していた人が多く、実名登録が基本のFacebookと違って匿名で愚痴などもつぶやきやすいTwitterが最もオープンな使われ方をしていました。
また、家族やごく親しい友人とのやりとりにはLINEといった形で棲み分け使用をしている人が少なくありませんでした。
FacebookはもちろんTwitterでも以前から写真や動画がアップできる仕様にはなっていました。
インスタグラムが一般化するまでSNS上では文字での交流がメインといった暗黙のムードがあり、インスタグラムの登場によって交流の形に大きな変化がもたらされた側面があります。

インスタグラムを利用する女性インスタグラムでは動画ももちろん投稿できますが動画投稿においては老舗中の老舗とも言えるYouTubeがあるため、インスタ動画は写真の発展形といった雰囲気の短め動画が中心といった印象でした。
近年ではストーリーという機能が加わったインスタグラムは写真や動画を映像作品としてアップする感覚が深まった面があり、見て楽しめるSNSとしての地位をさらに押し上げたと言えます。
インスタグラム台頭前は匿名で投稿できるTwitterは若い世代が多めで、実名登録が基本の上ビジネスツールとしても活用される機会が多いFacebookは年配世代が目立つといったムードがありました。
インスタグラムの登場で若いアクティブユーザーがTwitterから相当数移行したと言われていますが、インスタグラム全体のユーザーは中高年世代も多く、世代を超えて好まれる特性を持ったSNSだったことを証明しました。

爆発的な人気を得たものはマイナス面も目立って来ると言われますがインスタグラムも例外ではありません。
YouTubeで再生回数を増やしたいがために手段を選ばずに目立つ動画を撮るといった傾向と同様のことが、インスタグラムでも起こりました。
インスタ映えする写真を撮ることに躍起になったり、自分が投稿した写真や動画へのいいねやシェアの数ばかりを気にするようになる人が急増したと言われます。
SNSは手軽に自己顕示欲が満たせる場だけに、容易に満たされない時の不満が募りやすい場でもあることから、冷静さと最適な距離感を保ちながら上手に利用することは誰にとっても難しい面があります。

SNSで生活がどう変わったか?

劇的にユーザー数を伸ばしたと言われるインスタグラムの躍進によって、これまでSNSの概念がよくわからなかった人々の間でも新たにアカウントを取得する動きが出て来ました。
FacebookやTwitterにも連携させ、コミュニケーションの中心がSNSになったという人を増やしました。
内輪の連絡ツールといった位置づけで使われることが多めのLINEや、視聴して楽しむという受動的な娯楽色が強いYouTubeと一般的なSNSの利用のされ方に激変期が訪れています。
現代では、各SNSの動向次第で人々のライフスタイルの行方がいっそう左右されることになりかねないと考えられています。
写真や動画の投稿を容易にしたスマートフォンの急速な普及によってインスタグラムが一気にネット上での価値を上昇させたように、今後人々の間で使われるモバイルデバイスの進化次第でさらなる変革が起こることも考えられます。

目下ネット上での不可欠なコミュニケーションツールとも言えるSNSによって人々の生活は当然大きく変わり、時と場所を選ばずに交流を楽しむことが出来るようになりました。
その反面、一人静かに物思いにふける時間が失われ、移動の時も各SNSのフィードを気にして閲覧するようになったことが歩きながらスマートフォンを操作する人を増やしたとも言われています。
多くの人とのネット上で活発なコミュニケーションの実現は、誰かと繋がりたいという人々の気持ちを満たす反面、いつも誰かの投稿にいいねを押すなどの反応しなければならないという息苦しさをもたらすことにもなりました。
そういった状態が近年さかんに取り沙汰されるようになったSNS疲れの原因になり、こまめな交流に時間がかかるようになったことで、人々の読書離れもいっそう進んだと考えられています。

ユーザー数の多いSNSの中で常にいいねやシェアといった好評を獲得することに価値を見出し、日常生活のあらゆるシーンでインスタ映えする写真を撮るために躍起になることがこの上なく幸せに思える人には理想的な変化と言えます。
いいねやシェアの数で推し量る繋がりやそれを維持するために生じるSNS疲れによって気が付かないうちにストレスを溜め込んでいる可能性もあります。
一方で人々がSNSを駆使するようになったことで、かつて以上にネット上での交流をリアルな出会いにも繋げやすくなったという大きなメリットもあり、コミュニケーションツールとしてのSNS利用の良し悪しを決めるのは、やはり使う人次第ということになります。